介護職として従事する場合に発生するのが、ハラスメントと呼ばれる嫌がらせ行為であり、多くの種類が挙げられます。
上司から受けるのがパワーハラスメントで、残業の強制や権力を利用した勤務シフト設定などが該当しています。これら以外のパワーハラスメントは、上司からの命令に部下が逆らえないイベントで実施されることが多く、送迎会や忘年会で芸の強制や酒の強要をすることもパワーハラスメントかアルコールハラスメントになるでしょう。
パワーハラスメントに遭遇した場合は、事業者が設置している相談窓口に話をするのが解決への糸口であり、窓口が無い場合は、事業所管轄地域内の労働基準監督署に相談することが大切です。なお、パワーハラスメントに関しては、加害者からの報復をされる可能性も否定出来ないので、公的機関に相談する時は匿名でしても問題ありません。
上司や施設利用者などから受ける可能性が高いのがセクシャルハラスメントですが、利用者の居室やスタッフルームで、1対1になった時に起こりやすくなっています。手を軽く触る程度なら口頭で注意すれば問題ないものの、長期的に性的発言をすることや、服の上から胸を触るといった行為は確実なセクハラです。セクハラ被害者は、ずっと我慢していると精神的に参ってしまったり、職場に通いにくくなってしまったりするので、同性の同僚や第三者機関に相談する必要があります。セクハラを未然に防ぐためには、事業所で定期的にセクハラに関しての会議を開くことやセクハラ対処法マニュアルを作っておくことが重要になります。